2014年5月21日水曜日

データ構造とアルゴリズム

データ構造とアルゴリズムの本は五万とありますね。アプリケーションレベルに近いほど多様性を増していくというのは書籍の数にも表れますね。

しかし考えてみると、データ構造やアルゴリズムというのは離散数学なので、例えばマージソートの説明の仕方にそんな五万通りもあるようには思えません。

逆に、アルゴリズムを学ぶメリットというのはアルゴリズムが汎用的であり、一度根幹を学べば同じフレームワークを似た問題で何度も使えるというところにあると思います。

つまるところ、汎用的で再利用可能であることが特にアルゴリズムを学ぶべき理由であると思います。そうすると、javaアルゴリズムだとかC++アルゴリズム事典だとかいう本はややアドホックにすぎるように思えます。

でもこういうアドホックな本が出回るのは自然なことで、アルゴリズムが抽象的すぎて学習しずらいということは大いにあるでしょう。目的からの距離が遠いですから。

データ構造とアルゴリズムで一番評判の高い本はIntroduction to Algorithmsでしょう。


しかしこの鈍器に等しい厚さの数学書を一人で全て理解しきることが出来る人はそんなにいないでしょう。

そこで、なんとも素晴らしいことに、MITOPENCOURSEWAREでこの本の講義が開かれております。

Introduction to Algorithms MIT OPEN COURSEWARE



You TubeのVideo Lectureに比べて充実しているのは、Video Lectureだけでなく講義ノート、宿題や試験とその解答まで公開されていることです。MITの学生と殆ど変わらない学習環境になるんじゃないでしょうか。


もっと薄い和書だとデータ構造とアルゴリズム(杉原厚吉)とかがコンパクトにまとまっています。しかし薄いということは内容が凝縮されていることであって必ずしも簡単だとは限らないと思います。いずれにせよ上の洋書があまりにもきついという人はこちらから初めてもよいように思います。



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