非常に大きなデータを扱う場合、postscriptはファイルサイズが大きくなりすぎて開くことが出来なくなってしまうことがあります。大きくなりすぎたpostscriptはデスクトップで開くことも、プリンタに出力することも、どうすることも出来なくなってしまいます。
非常にデータ数の多いプロットは開くのにも一苦労。
こういうことがないように、gnuplotの出力はpostscriptだけでなくpng形式でも出すことをお勧めします。
postscriptのデータサイズが大きくなってしまうのは、postscriptが情報をベクターデータとして保存するからです。もしgnuplotに入力したデータが1000000点あれば、1000000点とそれを構成する情報を保存しなければならない訳です。この形式の良い所は、後からこのpostscriptを解析して元データを復元しやすいところです。しかしながら、データサイズが入力データの大きさに従って大きくなっていってしまうことが問題点としてあります。
それに対してpng形式はデータを単なる画像として保存します。 ただ600*600の点に色を塗っていくだけです。この形式の利点は、元のデータがどんな大きさだろうともpngファイルの大きさは殆ど変わらないことにあります。ただし、タダの画像になるので、情報は不可逆変換されます。即ちpngファイルから元のデータを取り出すことは非常に難しいです。
ので、可能な限りpostscriptで出力をして、もしデータサイズが大きくなってしまったらpngファイルに切り替えるという方法が有用でしょう。pngの復元は出来ないといっても、要は元のデータファイルを残しておけばいいのですから、それほど困ることではないです。
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